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2018年1月15日月曜日

麺や 高橋 横浜家系濃厚ラーメン

元々、横浜家系ラーメンというのは「豚骨醤油ラーメン」と言うくらいなので、俺、とんこつくんにとっては博多豚骨ラーメンに並ぶほどenthusiasticなジャンルなのであります。
名古屋界隈のラーメンファンの人たちの間ですら「横浜家系」という言葉が浸透していなかった時代から現在までずっと営業を続けている「しげ家」の重厚な味に感銘を受け、その勢いで、以前熱田イオンに入っていた「六角家」、昔付き合ってた女の子の家のほど近くにある「萬来亭」、また「英吉家」「爛々亭」と、名古屋界隈にある家系っぽいラーメン屋さんを色々食べ歩き、それぞれの個性はあれど、その全てのラーメンに「ああ、なんて美味しいんだろう」と感嘆したものでした。
それが、いつの頃からか、横浜家系ラーメンに対するシンパシーが徐々に薄れてきてしまいました。それも、店の数が増えてもはや希少価値がなくなってしまったから、では無いとおもうのです。
藤が丘駅の「」が出来た頃から、「ん?あれ、家系ラーメンってこんな程度だったか?もっと美味しいモノだと思ってたけど・・・」と思うようになってきました。その後、かの悪名高き一番軒がセカンドブランド的なノリで「一番家」を出したり(即行潰れたけどw)、爛々亭の味がどんどん落ちてきたり、「こい家」「金山家」「出口家」「せんげん家」「ぎん家」「壱楽家」などなど、数え上げればきりがありませんが、形だけはいかにも家系ラーメンっぽい雰囲気はあるけれど、味は薄っぺらの業務スープ風のしょうもない資本系の店が乱立したりして、そしてそれが名古屋界隈だけじゃなくて、東京を始めとした各地で同じような流れがあるようで、もはや「横浜家系ラーメン」というジャンルの新店自体がつまらないもののように思えてきてしまったのですね。
これらの、形だけ家系っぽいフリをしてる、業務スープ風のクソまずい店群、屋号はそれぞれ違うけどどうやら元は同じ会社なんだそうですね。
この会社に何百万かお金を払って、家系っぽいラーメンの作り方とか店の回し方とかのノウハウを教えてもらって、店を建ててもらったり仕入れ業者を高いマージン取られて紹介してもらったりするのでしょうか。全く、イヤな感じですね。で、こういう会社が一つだけでなく数社あるようですね。
本当こういうのやめてほしいんですよね。元々家系ラーメンというのは素晴らしいものなのに、こういう金儲けだけのしょーもない会社が台頭してくると、なんだか家系ラーメンというジャンル自体に対して、萎えてしまいます。これはもはや、好みによる問題ではなくて、一つの文化の破壊と言っても過言ではありません。

・・・・そんなワケで、この「麺や 高橋」にも、どうにも「食指が動かない」のでありますが(食指が「湧く」っていうのは確かに、用法としては間違いのようですね。どーもすいませんでした)、一部では「名古屋で一番かも」という意見もあったので、まあどうせ今回も悪質なステマだろうとは思ったけど、一応上記のとおり家系ラーメンというジャンルそのものに関しては俺はいっぱしにenthusiasmを持っているつもりなので、一度くらいは、混んでなかったら食べてみようかなと思ったのであります。




麺や高橋 濃厚豚骨醤油ラーメン ¥780  ライス無料

ライスは無料だそうで、ランチタイムだとお代わりもできるそうです。これならわざわざお金を出して麺を大盛にしなくても、無料でたくさんお代わりすれば、お腹がすくこともありません。うまくやれば、一日一食で生きながらえることも出来るかもしれませんね。

うーむ、見た感じはなんだか、いかにも資本系っぽい薄っぺらそうなスープですね。市販のラーメンの濃縮液体スープをお湯で割ったような感じに見えませんか。油もわざとらしく浮かせていたり。家系ラーメンの鶏油(チーユ)ってのはこういうもんじゃないだろう。もっと表面を覆っている感じなはずなのですがね。

しかし、スープを飲んでみると、見た目よりは結構マシな味がするんですよね。全然粘度がなくてペラッペラだけども、そのわりには豚骨をちゃんと煮出したっぽい旨味もある。うーん、こういうのってどうやってるんだろう。
俺の思うに、こういう店ってのは、工業製品の濃縮スープと、店で作った豚骨スープを混ぜていると思うんですよね。家系乱立ブーム(?)に便乗して低コストでボロ儲けしたい、だけどしかし、いくらなんでも工場スープだけではあんまりだから、一応店でも豚骨スープを取って、混ぜ込むことによって、それらしい味も醸しだしておかないと、っていう感じなんじゃないのかなあと思うんです。そして、ヌクレオチド系の化学調味料を大量に入れて、いかにも動物系を煮出したっぽい味に仕立て、その上にこれまた業務用の缶入りのチーユを垂らす。
これで一応、業務用のスープに、いかにもナマの豚骨を煮出したっぽい香りと、動物系っぽいヌクレオチドの旨味と、チーユの油っぽさが加味されたわけで、それなりの家系ラーメンであるがごとく思わせることに成功しているのではないでしょうか。まあ、完全に想像だけど、こうやって作ってるんじゃないのかなあと、俺はそう考えました。
タレは、かなりしょっぱいけれども、家系ラーメンなんてこんなもんではないでしょうか。別に特筆すべきところはない。
麺も、太目の丸麺。とりたててどうというものでもない。家系にたまにある、あのちょっと平べったいやつではないです。
ほうれん草も、家系によくある、一度凍らせたものだ。特筆すべきところは無い。
しかし、チャーシュー、これは酷いね。店内POPには「たまり醤油香る店炊きチャーシュー!!」って書いてあるけれどこの、面積だけは広く見えるがその実ペラッペラの軽量チャーシューには、たまり醤油の深い味わいなど染みこんでいなくて、あるのはただ時間経過で劣化したような獣肉臭さと、しっかりと煮込まれていないであろうことが想像されるニチャニチャした歯ごたえのみ。おまけに、この寒さの中常温保存されていたのだろうか、冷たい。
なんだよ、このPOPは誇大広告じゃないのか。一瞬期待しちゃったじゃないか。最近レアチャーシューばっかりで辟易してるから、よく味の染みこんだ、柔らかく煮込まれたチャーシューが食べたいと思っているので、このPOPを見て期待に胸をはずませたのに、ものの見事に裏切られた。

まあチャーシューのヒドさは別とすると、このラーメン、全体の味はそれほどヒドくはないのですが、食べる人の心を躍らせてくれない、つまらないラーメンですね。まさにすべてにおいて「特筆すべきところは無い」。前の記事で書いた、「可もなく不可もない、つまらないラーメン」そのものです。
ほら、こういうラーメンだと、記事書いてもつまらないのですね。読んでてつまらないだろうことは想像できますが、俺も書いててつまらないのです。いっそのこと、ぎん家とか金山家くらいヒドかったら、書きようもあるんですけどね。ああいうのに比べたらいく分かマシな味がするだけに、余計つまらない。
このつまらなさは、例えば「濃厚とんこつ まつり」あたりと共通するものがある。とことん美味しいモノを目指しているでもなく、かといってゲロを吐くほど酷いでもない。いや、作り方を考えれば内容的にはヒドいのだが、巧妙にヒドさをごまかすことができている。要するに、「つまらないけど、わりとマシな味」なんです。


今日の評価は : ★★  2、です。


まっ、わざわざ食わなくてもいいですよ。これは。
立地的には。駅から歩いて、「ぎん家」のすぐ先にあるんですけどね、なんでこんな場所に、こんなつまらない同ジャンルの店を建てるかねえ。もしかして「ぎん家」より多少マシだから、売れるとでも思っているんだろうか。ご冗談を。こんな、「多少マシ」程度のつまらないラーメン、売れるわけがない。


うーむ。やっぱり横浜家系っぽいラーメンの新店は、ろくでもないものしかないですね。「萬来亭」や、調子の良い時の「しげ家」みたいな店はもう出てこないのでしょうか。調子の悪いときの「しげ家」は食えたもんじゃないですが。浮き沈みが激しいのも困り者ですけどね、この「高橋」みたいな、まるで心が躍らない、可も無く不可も無いつまらない味ってのも、困るのです。
横浜家系ラーメンって元来、もっとエキサイティングでパッショネートな食べ物の筈なんですがねえ。どうしちゃったんでしょ。
名古屋だけが悪い、ってわけでもなさそうなんですよね・・・


麺や 高橋 横浜家系濃厚ラーメン
愛知県名古屋市中村区竹橋町1-14
am11:30~pm2:00
pm17:30~pm12:00
(ん?この書き方は誤解を招くよね、普通に考えて、24:00までってことなんだろうけど)
年中無休



2018年1月11日木曜日

あけましておめでとうございます。

というわけで、2018年、始まりましたね。
昨年の反省は更新があんまり出来なかったことです。一年を通して10記事以下とは情けない。
こんなブログ誰も期待してないでしょうけど、今年はもうちょい、書けたらいいなあと思います。

とはいっても、なんだか最近は、俺が何か更新するたびに、某チャンネルでは非難轟々なので、ちょっと心情的にやりづらいんですよね。
いや別に、俺を叩くんなら叩いてもらってもかまわないのです。だって、人を叩くのって、面白いですからね。人間には攻撃欲求ってものが本能的に備わっている。俺でもなんでもいいけれど、人間常に何か攻撃対象を持っていたほうがいいのです。なぜかというと、どこかで攻撃欲求を発散させておかないと、いざという時にその潜在的な攻撃欲求が発動してしまって、人間関係にいざこざが起きますからね。
例えば夫婦が、ケンカせずに末永く生活を続けるには、何か共通の敵を見つけることが一番なのです。二人してその共通の敵を攻撃することによって、二人の間では共犯者意識のような、ある種絆のようなものが生まれ、そして攻撃欲求が発散されて、不必要に互いを攻撃しあうことが無くなる。これと同じことは、社会的組織でも、友人関係でも、あらゆる人間関係において言えることです。だから人生をより良く生きるには、なにか攻撃対象になるような、いわばサンドバッグを持っていたほうがいいのです。もし俺のブログが、あなたの心のサンドバッグ代わりになるのでしたら、どうぞお構い無しに叩いて下さいね。
けれどまあ、ただ単に叩くだけなら良いんですけど、通報しようとか、探し出そうとか、そういうのはちょっと困ります。ほら、ただでさえ俺今更新頻度が少なくなっちゃってるでしょ。このまま俺が辞めてしまったら、みなさんもせっかく俺をサンドバッグ代わりに叩いて攻撃欲動を発散させて、それで人生が上手くいってるのに、叩く対象が無くなってしまったら、みなさんも困ることでしょう。みなさんご自身のためにも、どうか通報とかそういうのはお控えになっていただいたほうがよろしいかと存じます。


今年の最初は、これっ。



呑助飯店 ラーメン A.伝統の油こってり濃い口 ¥600



世間では「重油ラーメン」とか呼ばれてますけどもそれは俗称で、メニューに書かれている正式名称は上記の通りです。
もはや俺なんかがわざわざ改めて紹介するまでもないような、超有名、超クラシックな、名古屋の老舗の名店です。
のはずなんですが、他の名古屋っぽいラーメン、つまり台湾ラーメンスガキヤ萬珍軒(卵とじラーメン)、あるいは台湾まぜそば、そのあたりに比べると、なんだかどうも名古屋外の人たちへのアピールが足りないように感じます。個人的には、(萬珍軒の所に書いたけど)、この「呑助飯店 ラーメンA.伝統の油こってり濃い口」こそが最も名古屋らしさのある、名古屋が全国に誇るべき、名古屋にしかない唯一無二のラーメンであると思うのですが。
スガキヤのような複数店舗ではなく一店しかないし(昔は二店あったそうですが)、あるいは台湾卵とじラーメンなど比較的インスパイア系()の他店が真似をしやすい味ではなく、決して他店が真似出来ない味、という点がいまいち広まらない原因なのでしょうか。
しかし俺は、名古屋ならではのラーメンで、他県から来た人に自信を持って薦められるのは、この呑助飯店の「ラーメン A.伝統の油こってり濃い口」が一番、というより唯一だと思っています。見た目のインパクトや、湯気が上がらないのにヤケドをするほどの油の量などから、残念ながらイロモノ扱いされやすい傾向にあると思いますが、そういった色眼鏡で見ずに虚心に味わえば、実に素直で味わい深いラーメンであることがわかってもらえると、俺は思うのです。

若干情報が錯綜しているようですので、俺なりに調べた所をまとめてみますと、

創業1950年(昭和25年)
・創業以来、つまり(現時点で)67年間、「火を絶やさずに」煮込んだスープ
・焦がし豚骨ラーメン
・創業時の大将(現在餃子担当のおばあちゃんの旦那さん)は1994年頃に他界しており、現在は花村武彦さんが店主

なのだそうです。
博多の呼び戻しスープと同じ」とか、「50年以上煮込んだスープ」とか、色んな事を言う人がいますけど、もう創業から60年を超えていますし、ただ単に毎日継ぎ足す(営業中以外は火を止める)「呼び戻しスープ」とは違って、24時間365日火を絶やさないで煮込んでいるのです。これについては「MN.マイナビニュース」の記事に、「誰かが火の番をする必要があるから、家族旅行に行けない」と書いてありましたので、この記事が間違ってなければ間違ってないはずです。
すごいですよね。地震が来ても、戦争が起きても(尤も創業は終戦後ですが)、火を止めないという事ですよね。もはや伝説。それも、ただ語りつがれるだけではなくて、実際に現在、現役で味わうことができる、今も生きている伝説です。

ぱっと見ると真っ黒で濁っているように見えますが、これは豚骨とは言っても、とんぱーれひかりのような、とんこつくんが狂喜乱舞するところのいわゆる白湯(ぱいたん)ではなくて、濁らさずに煮出した、どちらかというと昔ながらの醤油ラーメンの系統のスープであります。強火で濁らしてはいないけども、長年じっくり煮込んで、香ばしく焦がされた結果の色なのですね。だから、富山ブラックとは違い、醤油まみれのやたらしょっぱいラーメンではなくて、スープの焦げた色のブラックなので、味は優しいのです。
そうなんですよね。実はこのラーメン、素朴で優しい、昔ながらの醤油ラーメンなのです。見た目のインパクトや、油によってフタをされた結果の高温度のせいか「食べる人を選ぶクセの強いラーメン」のイメージが強くなってしまっているのですが、実はとっても懐かしくて味わい深い、素朴な醤油ラーメンなのです。要は焦がしラードの醤油ラーメン、なので、ひょっとしたら札幌系の醤油ラーメンに通ずるものがあるのかもしれませんね。
尤も、やはり注意して食べないといきなりの高温でヤケドすることは必至ですし、相当な油の量ですので、あまり胃が弱っている時は控えたほうがいいかとは思います。おそらくこのラーメンをイロモノ扱いする人たちは、そういう、前情報なしで覚悟せずに食べて、それで酷い目に遭った人たちなんじゃないかなあと思います。かくいう私も、最初にいきなり大盛を頼んで、油の量に負かされた記憶があります。しかし、食べた直後は胃もたれして大変でしたが、後々になって「また食べたい!」という強烈な欲求がやってくるのです。そして今度は注意深くヤケドしないように食べるので、その美味しさに病みつきになる。そういう寸法でございます。

さっき、「素朴な昔ながらの醤油ラーメン」と書きましたが、決してどこにでもあるような、中華料理屋のラーメンなどではありません。素朴ではあるけれど、やはり一筋縄ではいかない深い味わいがあります。
どうもここら辺が、食べただけではわからないのですね。確かに程よく焦げた豚骨のほろ苦さもあるのですが、決してそれがどぎつくなく、全体としてはマイルドな甘みを持った味わいなのですね。しかしこの甘みというのも、いわゆる砂糖や味醂の甘みではなくて、やはり動物性材料のじっくり煮出された甘みなのでしょうか。いや、それとも野菜材料も使っていて、そっちから出た甘みなのかなあ。残念ながらそこらへんの味分析()は俺には出来ません。
タレも、凡庸な醤油ダレではないはずです。もしかして、たまり醤油なんかを使っているのかなあ。決してしょっぱすぎることなく、ほのかな酸味もあるようだから、よく熟成されているようです。こっちも創業以来継ぎ足しなのでしょうかね。
化学調味料も、あまり使っていないような気がします。ひょっとしたらまったく使ってないのかもしれません。が、しかし、この強烈な油の量と温度でわかりにくくはなっているけれど、実は結構な量を使っているのかもしれません。そこらへんも、色んな事を言う人がいて、しかも俺自身も正直、わかりません。化学調味料って普通は結構食べればわかるものなんですが、このラーメンに関しては全然判別不可能です。
それに比べれば麺はわりとオーソドックス。ではあるけれど、かん水が多めに使われたこの弾力のある食感の麺は、この焦がし油をぬめぬめとたっぷり持ち上げて、60年の時を刻んできた伝統の味を余すとこなく味わわせてくれます。この麺ありきの、このラーメンの味なのですね。
チャーシューがまた旨い。タレで煮込んであるのでしょうか。かなり奥まで味がしみこんであります。これはこれだけでおつまみメニューとして出しているようで、日によって売り切れの時もあるようです(ラーメンに使う分を取っておくため)。今流行りのレアチャーシューとか鶏はむなんかのような、見た目小奇麗なだけで味のほうは散々なチャーシューとは対極にある味です。俺はこういうチャーシューこそ好きです。売り切れになるほど人気があるのも頷ける美味しさです。チャーシュー麺にしても100円上がるだけなので、チャーシュー麺を頼むのもいいかもしれません。ただし俺の感覚では、値段どおり100円分の量しか増えないような気がしなくもないですが。

以前、そうだなあ、2010年あたりに比べると、油の量が減ったような気がしなくもないです。煮込み方がかわったわけではなくて、どんぶりにスープを注ぐときの表層の油の分量調整が違うのでしょう。ひょっとしたらラーメン担当者が代わったのかもしれません。俺は確かに以前のような、油こってりの味が好きですが、今のもまあ、悪くは無いです。むしろ、より食べやすくなったといえるかもしれません。

名物の「呑助特製餃子」の、あの真っ白い餡と同じように、このラーメンの中身も、どんなふうになっているのか、甚だ謎であります。謎なんだけど、とにかくただただ美味しい。この際、謎ときなんか置いといて、ただ虚心に味わってみるのが良いのではないでしょうか。
いや、こんなんじゃレポートになってませんよね。すみません。だから、この伝統の老舗のレポートは他の人に任せて、俺はただ美味しく味わうだけにしたかったのですが、それだとラ王みたいになってしまうので、記事だけはそのうち書こうとは思ってはいたんですけどね。
全然役に立たない記事になってしまってすいません。まあ年始だから、めでたいでしょ。そのめでたさに免じて、許してくれ。


今日の評価は : ★★★★★★ 6、です!!!


名古屋の味を他地域に誇るのなら、この呑助飯店の「ラーメンA.伝統の油こってり濃い口」こそが最もふさわしいと思うんですよね。スガキヤや卵とじや台湾や台湾まぜそばなんかよりも。なのにいまいちアピールが足りないのはなぜでしょうかね。
名古屋の味覚が嫌いな俺も、このラーメンに関しては全く文句が無い。そしてなおかつ、これこそが名古屋らしい味だと言えると思います。もっともっと他県の人にアピールしたいところであります。
まあ、かといって、あまり人気が出て観光客が殺到しても困るんですけどね。お気に入りのお店は平穏にゆっくり楽しみたいところであります。ここらへんのさじ加減が難しいですよね。



呑助飯店
愛知県名古屋市千種区今池5-14-8
平日 17:30~23:30 
日祝17:30~23:00 
定休日:火曜日、第3水曜日



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俺がこの「とんこつくん」ブログをやりたい理由というのは勿論、言いたいことを誰にも邪魔されずに言いたいからです。
別にブログで広告収入で儲けようとか、有名になってラーメン雑誌に載りたいとか、なんかの企画を立ち上げたいとか、そういうのではありません。そういうのが好きな自己顕示欲旺盛なブログ主様も沢山いらっしゃる事かとは思いますが、俺はそうではありません。
まあ、簡単に言えば

・長文が書ける2ch(今は5chになったけど)
・何を書いても削除されない食べログ

のようなものをこのブログでやりたいわけです。
食べログ、一時期やってみたんですけど、ことごとく消されるんですよね。マズさを表現するために様々な表現を使ってみたのですが、どうもあまりインパクトの強い表現は不適切とされるようです。いや、だって、そのくらいインパクトのあるマズさだったんだから、そう書きたくなるのが心情ってものでしょうに。結局食べログってのはあたりさわりのない凡庸な表現ばかりで、全然書いた人の本音が見えてこない。まあ、読むだけならいいんですけど、書く側になると「削除されないように」と気をつけながら書くレポートなんて全然面白くもなんともない。
だから、まあ、よく言われるように2chのほうが確かに情報としては本音が語られていると思っていいとは思います。思いますが、しかし2chにも、あからさまなステマはおいとくとしても、それと気づかないような、実に巧妙なステマが混じっているんですね。さりげなーく、スレ全体の雰囲気を誘導していく。あれがどうも俺は嫌いなのです。それに2chじゃ、長文書くだけで叩かれる対象になっちゃいますからね。俺はとにかく言いたいことを全部言えるだけ言いたいのでどうしても長文になっちゃうのです。
なので、本当は「何を書いても消されない食べログ」や「長文を書いても大丈夫な2ch」が俺には必要なのですが、実際には存在しないので、泣く泣く自分でブログを書くしかないわけです。

「だったらわざわざ、不特定多数の目に止まるネット上じゃなくて、自分だけで誰にも見せない日記でも書けばいいじゃないか」と言われそうですが、それはエゴイストのやることではないのです。毒は誰にも吐かず、自分の心の内にだけしまっておく、って、それはもうエゴイストじゃなくて、善良な常識人ですね。俺はそういう、優れた善良な人格者などではなくて、平凡なエゴイストですので、そうやって心の内にしまって置くだけでは我慢できないのです。
エゴイストってのは、ただ単に自分の気持ちを発散させたいだけじゃなくて、周りに毒を撒き散らしたいのですね。言い換えれば、人に迷惑かけたいのです。それこそがエゴイストにとって快感なのですね。
だから俺は、マズイものを、読む人が不快になるほどの強い表現で「ゲロを吐くほどマズイ」と言い、それにかわいい女の子には「犯したいほどかわいい」と言うのです。それで迷惑する人がいるかもしれないけど、いや、迷惑する人が居れば居るほど、俺はストレスを発散できるわけですね。

だから、最近、俺の更新が減ってきたというのはつまり、あまりストレスの溜まることが減ってきたというわけでもあるのです。なるほど、酷くマズイラーメン屋はどんどん潰れて減ってきたし、腹が立つ人たちというのも、以前より減ってきたのかもしれません。それはとても良いことです。
だけれどもその反面、思わずブログで絶賛したくなるような感動的にまで旨いラーメンも減ったような気がします。そういうラーメンもそれはそれでブログを書きたくなる動機になりますからね。まあ、正確に言えば、感動するほど旨いラーメンが「減った」というよりも、初めて行く店や新しい店で食べても、ブログに書きたくなるほど感動的ではない、というパターンが非常に多いというわけです。もちろん逆に、ブログに書きたくなるほどマズイ、あるいは腹が立つ、というわけでもないという事です。
そういう、可も無く不可も無いような、美味くもマズクもないような平凡なラーメン屋なんて、別にブログに書いても面白くないじゃないですか。いやいや、読む人が面白くないというのではなくて、俺自身が面白くないのであります。面白くないものをわざわざ読者の興味を引くように面白く仕立ててあげるサービスというのは、プロの文筆家に任せておけばいい話であって、べつに何も俺がやらなくてもいいのであります。

・・・そんなワケで、俺が今ブログを書きたくなる動機で最も顕著なのは、かわいい女の子をかわいいと言いたい、あるいはムカつく輩をムカつくと言いたい、その2つに偏向してきているのですね。そしてその2つとも、写真掲載を伴わないわけにはいきません。かわいい女の子の写真も載せずにただ「かわいい」と書いたって、全然かわいさが伝わりませんからね。いや、ラーメンだったら、写真載せて一生懸命文章考えたって結局のところ実際の味は食べてもらわないと伝わらないわけで、むしろそれに比べたら女の子の写真を載せるほうがより一層俺の気持ちが読者に伝わるに違いないのです。ムカつく輩だって、ムカついた腹いせに名誉毀損でもしてやりたいと思うから、そのためには写真を載せた上で罵倒するのが一番効果的なのです。
だから今一番、俺がこのブログを書く動機になっているところの欲求を満たすためには、どうしても写真を撮らないといけないのですね。ところが、その写真掲載が最も、各方面から非難を浴びているのです。こんな状態では、どうしてもブログの更新を渋りたくなってしまうのは必至なわけです。
だけれども、数は少なくなったとはいえ、感動するほど旨いラーメンやゲロを吐くほどマズイラーメンというものに出会うこともあるでしょう。そんなとき、思いをぶちまける場が無いともやもやした気分のまま日々を過ごすことになりそうだから、やっぱりこのブログ自体はやめないことでしょう。やめないけれど、問題は、ブログを見てくれる人が減るとまずいんですね。だってさっきも書いたとおり、沢山の人に見られてこその「思いのたけのぶちまけ」なわけですから、一定数見てくれる人がいてくれないと、発散すらできません。なので、やっぱり凡庸でつまらないラーメンでも、読者を逃さないために継続してブログを書くべきでしょうかね。あるいは、非難を浴びたとしても、写真を掲載し続けていくべきでしょうか。実際、非難を浴びている写真掲載記事ほどアクセス数が高いという現実がありますからね。みんな本当はああいうの見たいんですよね。みんなも俺と同じ、平凡なエゴイストなわけです。同じ穴の狢。
てなわけで、今年もよろしくお願いします。


とんこつ



2017年12月25日月曜日

ゲリー・クソスマス!!!

いつだったか、安倍晋三さんが、自民党総裁選挙の前に3500円のカレーを食べて選挙へのゲンを担いだのだかどうだかは知らないけれど、それに対して世間から「金銭感覚がおかしい」「そんなんでは庶民の感覚などわからないだろう」と轟々の非難を浴びたことがありましたね。まあ安倍さんが気に食わない人たちからすれば些細なことでもすかさず突いて叩く材料にしたかったというだけなのでしょうが、でも俺としては、どうしてそんな大事な選挙の前にちょっと奮発して3500円のカレーを食べることがそんなに非難に値することなのか、まるでわかりませんでした。
だって、それなりに重要な人物のそれなりに重要な勝負の前なんですから、そのくらい奮発したって別にかまわないじゃないですか。それを言うんなら、さして重要でもない人物達が、別に自身の信教でもないキリスト教のお祭りの日に、ただ女の子にペニスを挿入したいというだけのために、何千円も何万円もするプレゼントを買ったりディナーを予約したりするじゃないですか。全く、狂気じみている。それに比べたら安倍さんの奮発なんて、何の問題にもならないくらいかわいいもんでしょ。
俺はあの時、そう思ったんですがね。同じように思った人、結構いらっしゃるのではないでしょうか。それともあんまり居ないのかなあ。
いや、俺は決して安倍さん支持派というわけじゃありません。そこの所は間違わないようにしていただきたいものです。

クリスマス、ですが、俺のような奴にとっては1年で一番嫌いな日、だと思われるかと思いますが少なくともバレンタイン・デーよりはましですね。一般的な会社員の方はどうかわかりませんが我々フリーランサー()の身としては、まあ忙しくて目が廻りますけどそれなりに悪くない。それに比べてバレンタインは、ただ単にチョコレート会社が儲かるだけで他の職種の人にはなーんにもペイしてくれないのであります。そりゃそうだ。元々チョコレート会社がゴリ押しし始めたのが切っ掛けで日本でもこう有名になってしまったわけですからねバレンタインは。
まあ、しかし、だからといって、このクソスマスも、世の中に軽薄なカップルが増殖する様は、見ていてなんとも心がむかついてくるのであります。
こんなむかつく日には、おいしい美味しいとんぱーれにでも行って、俺も奮発しちゃおうって気になります。


いつもは俺普通のラーメンかラーメン大盛りですが、今日はこのメニュー表の中でも最も高い900円のシリーズにしようと思っちゃいました。この中で900円のものはというと、まあセットメニューの「チャーラー」は置いといて、とんちゃんラーメン、チャーシューラーメン、炙りチャーシューラーメン、とんとろ(長いも)ラーメン、もつ(辛いよ)ラーメン、ということになりますが、ホルモン系の気分ではなかったし、それに普通のチャーシュー麺では味的にそう変わらないかと思ったので、炙りチャーシューラーメンにしてみました。


 とんぱーれ 炙りチャーシューラーメン ¥900

う~んっ!やっぱりこのスープは、絶品ですねっ!
とにかく豚骨のオイシイところだけをあますとこなく煮出したこのスープそのものは、相変わらず言うことなしです。
しかし、ですよ。どうもあの、とんぱーれやひかりなど、優れた豚骨ラーメンを食べたときに感じるあの多幸的な、ふわっとした浮遊感が無いのですよ。
うーん、これは、なぜだろうか。

写真をごらんになってわかるとおり、この「炙りチャーシューラーメン」はただ単にチャーシューを炙って乗せただけのものではなく、にんにくをスライスしたチップを油で揚げて、それに何らかの(もしかしたらラーメンで使っているのと同じ?)タレと一緒に焦がして仕上げたもののようである。所謂熊本ラーメンチックな方向に寄っているのだ。
元々熊本ラーメン というものは、久留米ラーメンが玉名を通って、熊本市に伝わり、その過程でにんにくチップを焦がしたマー油を乗せるスタイルが加味されたという経緯があり、その元々の久留米ラーメンのスタイルを売りにしているこの「とんぱーれ」がこのようなメニューを出しているというのはごく自然な流れだと言う事が出来る。

しかし、俺の感想としては、この「とんぱーれ」の醍醐味というのは、素晴らしい味わいのスープそのものもさることながら、そのスープの味わいを壊さない絶妙なタレ加減、というところにこそあるのだ。凡百の豚骨ラーメン屋さんは、せっかくいいスープを煮出しているのにもかかわらず、タレが濃すぎてスープの絶妙な味わいを台無しにしてしまっていたり、そもそもスープが大したこと無いものなのにタレをやたらと濃い味にしてごまかしているかの、どちらかである。このとんぱーれは、そういった凡百の豚骨屋さんとは一線も二線も異にしているのが特色なのだ。

普通の「ラーメン」であればその絶妙なタレ加減ゆえにスープの素晴らしさをあますとこなく楽しめるのですが、この「炙りチャーシューラーメン」 は上に乗せる焦がしマー油(もしかしたら炙りチャーシューそのものにも)にタレの味が、つまりしょっぱ味がついてしまっているので、せっかくの絶妙なタレ加減のバランスが壊れてしまっている。
もちろん、元になっているスープは変わらないから、依然として素晴らしいラーメンには変わらないのだが、このタレ加減の絶妙さが崩れてしまっているがゆえに、せっかくのそのスープの良さを味わいつくせないのだ。

これは実にもったいない。もしかしたらこのとんぱーれ店主、そこまで計算しないで、とにかく熊本ラーメンっぽいスタイルのメニューを出そうと安易に考えてしまったのかもしれない。
が、しかし、実はそうではなく、名古屋人の馬鹿舌どもには、デフォルトメニューの「ラーメン」の絶妙なタレ加減では物足りなくて、この「炙りチャーシューラーメン」のように、スープの良さを壊してでも、やたらとクドくてしょっぱい味が必要なのかもしれない。だって、900円なんて高価格に設定しても売れるっていうことは、やっぱり名古屋っていう土地はそういう土地なんじゃないのかなあとも思ったりします。
名古屋の人にとっては、これこそが「奮発した味」なのではないかと思います。そうだとすると、九州出身の店主としては、自分の求める味よりも、土地柄の客の馬鹿舌に合わせてしかたなく出しているという、ある意味では痛恨の一品なのかもしれません。

少なくとも、デフォルトの「ラーメン」の味をこよなく愛する俺が注文すべきメニューでは無かったようですね。
やはり、奮発さえすれば良い、というものではないのだなあと、改めて教訓にしたいと思いました。


今日の評価は、それでも:★★★★  4、くらいかなあ。

まーやっぱ、スープは美味いからね。その良さを殺してしまっているとは言っても、スープ自体が劣るものに代わってしまっているというわけではないですからね。これはこれで、それなりに美味しいですよ。
だけど、俺のとんぱーれ評価としては、かなり低くなってしまった。いつもは殆ど、★★★★★★★★★9なのにね。

ああ、これもクソスマスのせいで、カップルを見せ付けられてむかついてたからかなあ。
人間、心が乱れていると、なにも良い事ありませんよね。
願わくば、できる限り、いつでも心の中を平穏に保ちたいものです。

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まあ、そんなわけでやっぱり中々更新できないし、久しぶりに更新したと思ったら既出店でがっかり、という方もいらっしゃると思いますが、別に俺死んだわけでも捕まったわけでもありませんからね。
本当にできるだけ更新したいものですが、一記事書くのにだいたい2~3時間かかっちゃうんですよ。一応史実関係とかはきちんとチェックしたりしてますからね、それでも間違うことばっかりですけど。精進が足らんですね。
そして、ちょっとした言葉の間違いとかをねちねち指摘してくる人が多いですからねえ。
余計ナイーヴになっちゃうってもんなんですよ。
まあ、だからといって辞めるわけではないです。中々思うようにいかないけど、思うように行かないからこそ、人生、飽きが来なくて良いのかもしれません。

とんこつ




2017年10月4日水曜日

てんいちの日 天下一品図書館通り南栄町店

このお店もオープンしてからはや一年ですね。昨年はちょうどオープン時期と天一の日の時期が重なっていて、オープンしたての店舗だったのでてんいちの日イベントはやってなかったのですね。しかし今年はちゃんとやってくれるということで、満を期してラーメン無料券をもらいに行きました。

この天下一品祭り、ラーメンを食べるとラーメン無料券がもれなく貰えるのは10月1日、てんいちの日だけで、後の日は「こってりラーメンキーホルダー」とか「ラーメンライス スマホスタンド」とかのガラクタグッズが当たるくじ引きということのようです。昔はラーメンどんぶりとか結構目ぼしい賞品も当たるようだったのですが、こんなガラクタグッズではあまり食指がわきません。むしろ、「後祭り スタンプキャンペーン」とやらのほうが面白そうです。こちらは10個あつめればミニどんぶりか、ラーメン無料券になるようで、まあ無料券の期限(12/20まで)を考慮に入れるとだいぶ期間が短く厳しいですが、役に立たないガラクタグッズをもらうよりはだいぶマシですね。
てなわけで、これから天下一品に行こうという方は、10月10日を過ぎてからにすると良さそうです。

尾張旭市の天下一品と言えば県下髄一の味と謳われたあの伝説の名店を思い起こしますが、 2015年あたりにいつのまにか閉店してしまいました。あの名店が閉店した以降は、直営店ではなく余計なフランチャイズ会社「大塚フーズ」が一枚噛んだ、味も値段もイマイチな栄店錦店守山国道19号線店の3店と、一時期は尾張旭店にも並ぶ美味さとも言われたが、尾張旭店が閉店してしまう前後あたりから急激にスープ濃度を落としてしまった、名古屋市内では現存する唯一の直営店である熱田店に頼らざるを得なくなってしまいました。
そうして、名古屋界隈の天下一品暗黒時代が続くのですが、昨年、尾張旭市にまた天下一品が出来る、しかも大塚フーズ絡みではない直営店と聞いて、期待に胸躍らせたものでした。
オープン当初も実は食べに行ったのですが、その頃はあの伝説の尾張旭店の復活か!?と思わせるほどの濃厚スープが楽しめたのですが、しかしほどなくして、一年足らずの間にこちらのお店もだんだんとスープ濃度が落ちてきてしまった気がするのです。やはり、あの伝説の名店に迫るクオリティの天下一品は、そうおいそれと味わうことが出来ないのでしょうか。無常な世の中です。
さて、今日のお味はどうでしょうかね・・・


天下一品 こってり 並 ¥720

かつての尾張旭店は並で680円だったんですがね。値上がりしたのは大塚フーズのせいではなくて、直営店もなのですかね。ちょっと残念ですね。
お味のほうは・・・うーん、明らかに栄とかの大塚フーズ店のような変にざらざらした、どこかよそよそしい味とは違って、ふわっとした浮遊感を伴いながらストレートに心に訴えかけてくれる、直営店らしい味、ではあるのですが、 いかんせんやはり濃度がちょっと薄いですねえ。
せっかく基本の味そのものは良い線行ってるのだから、濃度の部分でケチらないで欲しかったかなあ。
惜しい。もったいない。
 いや、もしかしてこれがマニュアルどおりの配分で、かつての伝説の尾張旭店はひょっとして、本部のマニュアルよりも濃度を濃くしていたのだろうか。その可能性は充分にある。
しかし、そっちのほうが美味いのだから、むしろ本部のマニュアルをそっちの美味いほうに変えてくれてもいいのにと思う。
俺は実際、京都の本店に行って食べたことがないから、本家大本の味がどのようなものなのか、わからない。わからないが、おそらくこの図書館通り南栄町店よりはもうすこし、どっしりとしたボディのあるスープが味わえるのではないかと予想する。実際のところ、食べ比べたことのある人の意見を聞きたいところではあります。
まあこの南栄町店、おおよそ、現在の熱田店と同じくらいの濃度なんじゃないかなあ。勿論、大塚フーズ系列とは比べるべくもなく、味は間違いなくこちらのほうが上です。 上ですが、なんだかねえ。。。

まあしかし、それでも、腐っても天一。天下一品
巷に溢れる、時流に乗っただけの軽薄な凡百の「鶏ぱいたん」 ラーメンなどには及びも付かない、しっかりと芯のある味わいです。ほら、千種にあったとか、栄のら・けいこの近くにあった壱の介とか、ああいう中身のない軽薄な鶏ぱいたんラーメンって俺嫌いだったんですよね。案の上、ブームも下火になって両方ともつぶれちゃったじゃないですか。いい気味です。一宮とか名古屋各所にある鶏神とかいうやつは未だしぶとく生き残ってるのかな。あれもなんだか、歌志軒の鶏ぱいたん版みたいな感じがしていやらしいですよね。
ああいった、軽薄で中身のない鶏ぱいたんと違って、この天下一品は「鶏白湯」などという言葉が生まれるはるかずっと昔から、この濃厚な鶏スープを提供しつづけているのですね。年季がまるで違う。
そのずっしりとした伝統の味を、この南栄町店も一応ちゃんと受け継いではいます。まあ、あの伝説の尾張旭店を期待するからどうしても拍子抜けしちゃうわけで、そういう先入観なしで食べたら、これでも充分、濃厚で美味しい鶏白湯ラーメンです。そこんとこはしっかりと強調しときたいと思います。



美味しく食べた後は晴れて、ラーメン無料券をGet!
あっ、なんだかシリアル番号みたいなのが書いてありますが、一応念のため、画像のは元の番号がわからないようにシャッフル加工しときましたからね。まあこんな番号から俺の身元がばれることなんか無いとは思いますけどね。念のためです。
11月30日までとのことで、意外と期間が短いです。これ使って、今度はどこに食べに行こうかなあ。同じ南栄町店でもいいけど、まだ行った事ない店もあるしなあ。岐阜のサラマンカホールの横にある店もなかなかどうして美味いけど、あんな場所にはなかなか行く機会もないしなあ。
皆さんお勧めの天下一品があれば、是非とも教えてください。


今日の評価は:  ★★★★  4、です。


いやあ、かつての尾張旭店なら★★★★★★★7~★★★★★★★★8 くらいは余裕で行くのですけどね。でも、それでも天下一品の良さはちゃんと保持しているし、大塚フーズ系の栄店なんかよりは大分満足度が高いです。


あのはるかぜちゃん春名風花)も大好きな天下一品。



余談ですが、はるかぜちゃん、もう16歳ですが、大分劣化しちゃいましたよね。
先日テレビにも出ていたようですが・・・


天下一品 図書館通り南栄町店
尾張旭市南栄町旭ヶ丘64-6
営業時間 11:00~24:00
定休日:なし

2017年10月3日火曜日

吉野家 豚丼 並

ここ近年、東京勢の名古屋駅出店が多くなってきていますね。ビルヂングのけいすけは大コケしたけども、「煮干ラーメン 凪」や「ソラノイロ」なんかは連日行列のようでなによりです。尤も「ソラノイロ」は東京駅一番街にあり、 凪にいたっては新宿バスタからほど近い新宿ゴールデン街の中にあって、しかも24時間営業ときています。どちらも、高速バスユーザーにとっては割合アクセサブルで、東京を通った時にでもついでに寄って食べればいいわけで、 わざわざ名古屋に居ながらクソ長い行列に並ばなくてもいいわけです。そもそも、俺は人を待たせるのはいいけれども人に待たされるのは嫌いなので、あまり興味も湧かないのであります。
しかし、「立川マシマシ9号店」、こちらに関してはちょっと事情が異なります。いくら話題の新店は横目でスルーして、落ち着いて客が居なくなった頃にふらっと行く、のがスタンスの俺としても、やはり既存の二郎もどき系のラーメンに失望させられている身としては、新たな二郎もどき(二郎そのものではないにしろ)ラーメンには淡い期待を寄せてしまうものです。それに、ネットでいろいろ出てくるこんな画像こういった記事を見てしまうと、これは俺の普段のスタンスを覆してでも食べに行きたい、と思わずには居られなくなってしまうのです。

‥‥そんなワケで、名古屋駅でJRから地下鉄に乗り換えるついでに、寄ってみようかなあと思った次第でありますが・・・・



ありゃりゃ、こりゃ結構並んでますなあ。いや、これでも減ったほうなのかな?一時期は25人超並んでたというから、たかがラーメンに、正気の沙汰ではありませんね。

前から見た図。



こうやって見ると、行列というより、「人だかり」ですね。なんなんだろ、この退廃的な感じは。一時期話題になった「きんもーっ☆」を思い出しますね。
面白いので接写してみました☆




いわゆる典型的なピザブスBBAに、アホ面をしたひょろ眼鏡のカップル。あれかな、食べきれなかったらこの女に残りを食べてもらおうという魂胆でしょうか。





みんな仲良くスマホいぢり。公衆の場でスマホいじってる姿って、こんなにもアホに見えるんですね。だから俺スマホ嫌いなんですよ。買う気もしないし、使う気もしない。スマホつかってるだけで、人間の程度が低い気がするんですよね。多分、中毒みたいになってしまっていて、もはや自分の頭では考えられず、アホ面に見えることなんておかまいなしに欲望のままついついいじってしまうのでしょうね。そう考えると、スマホをいじるのって、性器をいじることと、精神構造としては近い気がします。公衆の面前でオナニーしているわけです。だからアホに見えてしまうのですね。納得。


腕組みなんかしちゃって。ラーメン店主のマネでもしているつもりでしょうか。食べるだけなのにね。



こちらは学生さん達でしょうか。3人ともなんだか、学校でもスクールカースト最底辺なんだろうなあと想像してしまう風貌ですね。いや、人を外見で判断しちゃいけないっていうけれど、単なる風貌だけじゃなくて、漂っているマイナスオーラが見る人をそういう気持ちにさせてしまうのです。
 
いやあ、こうやって間近で見ると面白いですね。この「立川マシマシ」に、並んでまで食べようとする人たちってのは、こういう人たちってことですね。「こういう人たち」がどういう人たちか、ってのは、まあ上手く一言で表せないけど、何となく言いたいことは伝わったでしょうか。
 いくら俺が、スタンスを変えてまででもこの立川マシマシの野菜マシ中ラーメンマシライスを食べてみたい、と思っても、やはり俺自身がこの人たちと同類だと思われるのはイヤなので、並んでまで食べるのはやめにしときました。いつか行列が出来なくなったら、その時また食べに来ることにして、今回のところは、この先の高架下をくぐってほど近いところにある吉野家にでも行って、豚丼でも食べて帰ることにしましょう。





吉野家 豚丼 並

豚丼って、結構前からあるんだと思ってましたが、狂牛病騒動の時に出てから長らく販売していなくて、復活したのは割と最近だったのですね。 まあ、牛丼が鉄板だろうけど、選択肢が多いってのは良いことですからね。

しかも俺には、「吉野家80円引き、はなまるうどん天ぷら無料定期券」がありますからね。これ一つ300円で買えば、昨年と同じはなまるうどんの天ぷら一品無料だけでなく、吉野家でも80円引きになるという、一枚で2度(いや期間中は何度でも使えますよ!)おいしい優れものとなっております。
これ使えば、豚丼¥330が¥250で食べられるんです。

豚丼、いやこれなかなか美味しいですよ。牛丼よりもいくぶん厚切りの肉で、味付けもなんだか家庭的な感じでほっとします。
 勿論、甘辛く味付けたいわゆる帯広豚丼ではありませんが、 誰も「帯広豚丼」だとは言っていないので、「吉野家の豚丼は邪道だ」なんて言う輩は無視しとけばいいのです。これはこれで、紛れも無く美味しい豚丼ですからね。

いやー満足満足。わざわざあんな行列に並んで長時間待たされて、せいぜいモヤシがたくさん乗ってるだけの体に悪いラーメンを750円も出して食うよりも、250円で食べられる、ビタミン、ミネラル、たんぱく質豊富な美味しい豚丼を食べる俺のほうがずっと合理的で、勝ち組です。いや、米の飯って、小麦で出来てる麺類に比べても、炭水化物以外のビタミンミネラル分が豊富なんですよね。できれば極力、米を多く食べたほうが、健康にもいいし、心も満たされるのです。
人間、何か幻想にとりつかれると、合理的な 判断を失うのですね。こういう、新店だからって群がる奴らは、いわばラーメン信仰、新店信仰とでも言うべき宗教に取り付かれて、合理的に考えればもっとよりよい選択肢があるのにもかかわらず、思考停止してしまうのですね。やはりスマホばかりいじっていると考える力が衰えるのではないでしょうか。


今日の評価は : ★★★ 3、です。


 まあ、普通に美味しいですよ。変に、話題のラーメンに並んでまで食べるよりも満足感は大きい。


まあこういう写真のっけると批判を受けるのは目に見えてはいますよ。
でも、これからも時々、こうやって立川マシマシの行列の写真のっけようかなあとも考えます。
なぜなら、こうやってのっけるとみんな嫌がるでしょう。みんな嫌がって行列に並ばなくなったら、そうなったら晴れて俺も並ばずに立川マシマシを食えるわけで、そのためには努力を惜しまないつもりです。みんな俺に写真撮られるのがイヤなら、立川マシマシに並ぶのをやめましょうね。
営業妨害?いや、並びが無かったら食べてみたい、というお客さんは、俺以外にも結構、いるはずですよ、そういうお客を逃さないためにも、無駄な行列は極力、少なくすべきです。




2017年7月24日月曜日

つけ麺 舞 つけそば

まあ、忙しいとは言っても、ラーメンを食べないわけじゃありません。だけれども、忙しい時ってのはその忙し事に心が集中しているので、ラーメンに関しては心ここにあらず、という状態になってしまいます。しかし、デキる男はどんな時も仕事と趣味をちゃんと両立させることが出来るはずです。とすると残念ながら俺はデキない男なのでしょうかね。だから彼女もデキないのですかね。もっとがんばらねばなりません。どうしたらデキる男になれるでしょうか。一つ言えるのはこんなクソブログやってても永遠に彼女はデキないってことですよね。だからといって更新が滞る言い訳になんかなりませんよね。
まあ要するに、心に元気のあるうちは、好きな店ばかりではなくて、色んなお店に行ってみて、好みに合わなかったりしてぶつくさ文句を垂れる気力もあるのですが、いざ忙しくなって心に余裕が無くなると、なんとしてでも旨いラーメンを食べて心に活力を与えないととてもじゃないとやってられない、という事になるわけです。となると、あまり冒険は出来なくて、とんぱーれだの、ら・けいこ系列だの、決まりきったお店ばかりに行くことになってしまいます。勿論、何度行ったってそのたびに美味しいわけですから俺としては文章は書けるのですが、それじゃあみんな読んでてもつまらないよね。だからどうもブログを書く気になれないでいたのです。
といって、どうも最近の名古屋のラーメン事情は停滞気味のようで、やたらと乱立する資本系家系ラーメンもどき(あれ屋号が違うけど大元の会社はどうやら一緒らしいですよ、なんともあこぎな商売ですね)やら時流に乗っただけの鳥ぱいたん、あとは油そば、まぜそばやらばかりで、とてもそそられるお店が無いってのも実情なのですよね。
今現状で目ぼしい店といえば、例の「らーめんHARU」と、以前からずっと話題になってる「生る」と、この「」くらいでしょうか。
「HARU」は場所があまりに微妙だし、他の二つはつけ麺専門店とのことで、つけ麺嫌いな俺としてはこれもあまりそそられるわけではないのですが、まあOPUN(もう死語か)して大分経ってるからそう大変に並んでるわけでもないだろうし、それに夏だしね、と思って来てみました。
つけ麺というものの魅力は、何度も書いていますが、麺と汁の温度差にこそある、と俺は思っています。だから、キンキンに冷えた麺をちゅるっと食べるなら、暑い夏こそが一番だと思うのですね。
しかしこんな暑い中並ぶのもいやだなあ、あんまり並んでたら食わずに帰ろう、と思ったけど、いかにもラーメンで体が出来ていそうなオタク一名と、夏になると増殖してくるようなクソDQNカップル(これももう死語かなあ)一組しか居なかったのでこれ幸いと、後に続くことにしました。

券売機を見て一瞬、あれ、どれがレギュラーメニューなんだろ?と戸惑いました。だって、ここ「つけ麺」舞だろ。つけ麺がメインメニューに違いないのに、つけ麺というボタンがない。ちょっと考えた末、「つけそば ¥780」ってのがレギュラーなんだろうな、と理解しました。
どうして、店名が「つけ麺 舞」なのに、メニューが「つけそば」なんだろう。そのまま「つけ麺」じゃだめなのか?セオリー通り考えたら屋号に使っている呼称をメニューにも使うべきではないのか?だって、別にそば粉を使っているわけでもないだろう。どうして「そば」にしなくちゃなんないのか、その必然性を感じませんでした。
まあ大して別にどうでもいいっちゃどうでもいい事なのですが、戸惑う原因にもなるのになあと、不思議に思いました。



座席には、ご丁寧にも大変にありがたき御高説がつらつらと書き並べ立てられた張り紙が鎮座されて御座いました。なるほど俺たちゃ素人、プロである店主様の有難きご指示に従って食べるのが一番美味しいのでしょうかね。まあでも別にどうだっていいじゃん、とも思います。

1.まずは麺だけで!


これはわかります。別に言われなくても俺はいつもそうしてます。なぜなら、つけ麺は麺と汁の温度差を楽しむもの。いかに麺がキンキンに冷やされているか、それを確かめたくなるわけです。だからわざわざ言われなくたってそうします。

2.つけ汁に麺を軽くつけながらお召し上がりください。


あー。これもわかります。だって、つけ汁に麺をドボンと入れてしまったら、温度差もへったくれも何もありゃしません。本当、そうやってせっかくのつけ麺を台無しにして食べるが名古屋になんと多いことか。これじゃ作る方も悲しくなりますよね。あるいは「どうせ名古屋の客に温度差なんてわかってもらえない」と諦めて、ヌルくマズイつけ麺を出すお店もゴマンとあります。だから俺は特に名古屋のつけ麺屋は信用がならないのですよね。店のせいだけじゃなくて、半分は客のせいでもあるわけです。
まっ、でも俺は絶対にそういう食べ方はしません。これも言われなくたってそうします。

しかし、この下の、

(つけ汁は、新鮮な食材を大量に使用しているので、冷めても美味しく食べられます。)


これは些か巧妙なレトリックだとも言えそうです。確かに、新鮮な食材を大量に使用しているのは事実でしょう。それが嘘だったら景品表示法違反(で合ってたっけ?)になりますね。
しかし、「新鮮じゃない食材は使用しておりません」とは書かれてないのです。つまり、
「新鮮な食材を大量に使用しています。(だけど新鮮じゃない食材も大量に使用してますよ)」という意味にも取れるわけですね。
大量の食品添加物、化学調味料が使用されていないとは言えないというわけです。
このお店がそうだとは断言できません。が、そういう風にこの言い回しを悪用することが出来ちゃうなあ、とは思いました。

ま、ともかく、他にも

わさび(別売り¥20) ← おい、わさびで金とんのかよ!

とか、

残したつけ汁でごはんもの!  ← ちゃっかり追加注文要求してんじゃねーよ!

とか、いろいろありますけど、いちいち言及するのは省略します。




つけそば ¥780


へえっ?これだけ?
しょっぼーっ。麺少なっ。具もなんだか殺風景だし。780円も払ってこんな少量かよ、ずいぶん足元見られてんなあ。
つけ麺って、一般的な傾向として大概、無料で麺増量出来たり、そうでなくても最初から500gだったりとか、要するに麺が主役の食い物なんだから、いわゆる汁のあるラーメンに比べて、麺を多めに食べられるように配慮されているものなんじゃないのか?
どうせスープが少ないんだから、麺だけでも多めに食べないと元が取れないでしょ。つけ麺でこんなショボい量とか、足元見られてるとしか思えない。どうせネットでも雑誌でも話題になってるんだし、ほっといてもお客は勝手に来るでしょ、と胡坐を掻いてでもいるんじゃないだろうか。もちろんそれで釣られてノコノコ来てしまった俺も大概悪いっちゃ悪いんだよね。

さてさきほどの御高説に従いまして、まずは麺だけを食べてみます。
うーん。麺同士がひっついてなかなか離れないぞ。これってひょっとして、ダマっていうやつなんじゃないのか?
よくわからんけど、とにかく麺が全部同じ方向に揃っていてくっ付いていて、ひっぺがすのに一苦労だ。
一本ひっぺがしたらそのとたんに、きれいに揃っていた麺がぐちゃっと壊れて、不様な格好になってしまった。
まあいいや、どうせ高級料亭でもあるまいし、「目で味わう」なんて事は薬にしたくもない。
太さは、つけ麺にしてはかなり細め。小麦の味がするとか香りがするとかどうとかはよくわからんけど、なんだかやたらと塩っ辛い。
あれえっ。まだつけ汁につけてないのに、かなりしょっぱいぞ。何かの間違いじゃないのか?それともこういう仕様なのかなあ。
麺をゆでる工程において、塩分が充分に抜け切ってないのではないかと疑ってしまいます。それとも、スパゲッティの麺みたいに、ゆでるときにわざわざ塩を入れたりするのでしょうかね。よくわかりませんが。
肝心の温度はというと、まあ、60点くらいですかね。キンキンに冷えてるとはお世辞にも言い難いが、ヌルいとまで言うわけではなく、ギリギリ許容範囲。夏だから水道水も温度が上がって、冷やしが甘くなるのは仕方ないのかなあ、とは言いたくないけど。氷を使うとか、もうちょっと冷えるように工夫があるといいのですが、名古屋のお客さんたちは俺と違って、あまりつけ麺に「温度差」という魅力を求めないのでしょうかね。だからこの程度でよしとされるのかもしれません。

次、再び御高説に従いまして、麺の先っちょを汁に浸しまして、温度が平均化しないうちに素早く食べてみます。
うっわ、しょっぱー!おいおいおい、なんじゃこりゃ。さっきの麺だけでもしょっぱいのに、さらにつけ汁がこんなしょっぱいのかよーっ。
試しに汁だけすくって舐めて見る。うーむ、こりゃあ、つけ汁じゃなくて、タレと言っていいレベルのしょっぱさだぞ。それに、ゼラチン質だか脂分だか知らないけど、やたらとぬめぬめしている。だから確かに麺によく絡む。絡みすぎてしょっぱい。
なるほど。御高説張り紙にわざわざあんなふうに書いた理由がわかったぞ。本当に、軽~くちょこっと付ける程度にしないと、しょっぱくて食べられたもんじゃない。濃厚とかそういうんじゃなくて、単純に塩分過多だよなあ、これは。

しかしそれでも、口に入れた瞬間の麺と汁の二重のしょっぱ攻撃の後にふわっと、旨味が抜けていく。あー、なるほどね。こういうのが好きなのねみんな。確かに、これが人気だというのはわかるような気がする。しょっぱさもかなりのもんだけど、旨味もそれに負けず劣らず豊富ですね。こういう、わかりやすくて量的に豊富な旨味ってのは、名古屋の人たちは好きだろうなあとは思いました。強い(strong)というより、豊富な(abundant)という表現のほうがしっくりきますね。強さではなく、量的な多さといった感じ。

だけれども、俺にはなんだかこの旨味、飽きが来るのですよね。
いわゆるこれも「鶏ぱいたん」ってやつなのでしょうか。確かに新鮮な鶏の各部位を、ゼラチンと脂分がギトギトに解け出るまでに煮出した、天然素材由来の旨味には違いないのですが、どうもこの鶏出汁特有のうすら甘ったるい感じが苦手です。
俺は元々鶏ぱいたんはあまり好きではないのです(天下一品を除く)。なぜかというと、俺は豚骨白湯スープこそが好きで、鶏ぱいたんっていうジャンルは豚肉価格が高騰したあたりの時期に急に浮上してきたジャンルだからです。要するに、豚骨の代用品として鶏を使ったけど、それを代用品というイメージを払拭するために、無理やりにでもブームを作ろう、みたいな、なんと言うか業界内でのゴリ押し流行みたいな風潮があったからです。で、まんまと乗せられる客も大概どうかと思うのです。
なぜ俺が唯一、鶏ぱいたんの中で天下一品だけが好きかというと、鶏ぱいたんなんていう言葉が生まれる前からずっとあの味を貫いているからです。決して近年のブームに軽薄に乗った味ではなく、確固とした哲学を感じるからです。
それに比べると、この舞のつけ汁、確かに近年の凡百の鶏ぱいたん屋に比べたら味はそこそこ美味しいですが、それでもやっぱりブームに便乗した日和見主義的軟弱精神を感じずにはいられないのです。
その証拠に、数ある鶏ぱいたんラーメンと同じく、鶏出汁特有のうすら甘ったるさを全面に押し出しています。確かにこれは俺がよく嫌いだと書いてる、砂糖や味醂で出した甘ったるさとは違いますが、それでも飽きが来る大きな要因となっています。
そこに加えて、やはりこのやたらとコテコテしたゼラチン質と脂質。まるで鶏皮をそのまま食べているかのようなコッテリさです。ほら、ちょっと放っておいたらすぐ、表面に透明な膜が出来て固まってしまいました。よほど脂分が多いのでしょうね。
いや、俺鶏皮のコッテリした味は大好きですよ。よく串にさしてグリルで焼いて食べます。だけど、あれはちょっとだけ食べるから旨いのであって、こうやって甘ったるさと一緒に汁に溶け込んで、しょっぱい麺と一緒に食べ続けると、どうしても飽きが早く来てしまいます。(こんなに少量なのに!)
全体として、旨味が濃いには濃いのだけど、その濃さが通り一辺倒で面白くない。喩えて言えば、コンビニとかで売ってる「濃厚チーズスナック」みたいなのあるじゃないですか、ああいう味の濃厚さに共通するものがある。ほら、うまい棒のチーズ味ってあるでしょ、あの味をさらに濃くしたような。
確かに一口目は「うまっ!」と思うんだけど、やっぱりスナック菓子だから通り一遍の味で、最後まで食べる前に飽きてくる。
いや、別にこの「つけ麺 舞」のつけそばがチーズの味がするってわけじゃないですよ。ああいう感じの、濃厚だけど単調で飽きる旨味っていうこと。

うーん、そう考えていくと、もしかして上に書いた、

「新鮮な食材を大量に使用しています。(だけど化学調味料も使用してます)」

ってのが事実なのかもしれない、とまで思えてきてしまう。もちろんグルタミン酸ナトリウムのような、誰にでもバレそうなやつ一辺倒じゃなくて、おそらくたんぱく質加水分化物の類か、リボヌクレオチドとかの核酸系の化学調味料を織り交ぜているような、そんな味に思えてくる。
いや、そう思えるっていうだけで、使っていると断言はできないけれど。申し訳ないけど俺にそこまで的確な味分析の能力はありません。悪しからず。

日和見主義的って言えば、この具材も、思いっきり流行に便乗した内容ですよね。豚レアチャーシューと鶏はむ。あれえっ。これってそっくりそのまんま、紫陽花と同じじゃないかあ。
俺レアチャーシュー嫌いなんですよね。ぶにょぶにょくちゃくちゃで。何が美味しいのかさっぱりわからない。俺はどっちかというと、新谷的な、もっと言うと本郷亭的なとろとろ分厚いチャーシューが好きなんです(別に本郷亭のラーメン自体が好きなわけではない)。ですが近年、特に新しい店では見ることが少なくなって、代わりにうんざりするほど台頭しているのがこのレアチャーシュー。なぜこんなのが流行ってるのか。もうやめてくれよ、って思う。
要するに、これって一見、鮮やかな色合いで見栄えがするから、ってだけの事だと思います。インスタ映えする、ってことですね。スマホ時代特有の妙な風潮。お客が勝手に写真撮って拡散してくれるから、少しでも見栄え良くしようというお店側の魂胆。
要は、お客を宣伝人に仕立てるために、お客に不味いチャーシュー食わす、ってことなんですよね。そしてそんな姑息な手段を、一店舗だけでなく複数店が行って流行しているから、特定の店に対して文句が言えない。本当に姑息。うんざりする。
まっそれでも、鶏はむに関しては、紫陽花よりは多少、マシな味がしたかな。多少、ね。

いやー食べる前から俺にはこれ合わないんじゃないかなと予感してたんですが、案の定ですね。
見た目の鮮やかさと、新鮮な食材云々といった口上による、スマホ時代のネットワークを利用したイメージ戦略。
一口目の旨味の濃さが与える衝撃も、好印象拡散の重要なファクターとなっている。
でも、食べ進めるほどに飽き飽きしてくるこの単調な味は、食べていない人には存外、知らされないままなのである。

でも残念ながら、俺スマホじゃないからねー。だからこんな画質悪い写真しか撮れないんです。
だからこそ、真実の姿が浮かび上がってくるとは思いませんか?


今日の評価は: ★★ 2、です。

まあこれはこれなりで旨いけど、嫌いな味。




唐突に話は逸れますけど、言葉(言語)の持つ機能っていうのは大まかに言って2つに分けられます。即ち一つは論理、もう一つは表現だということになります。explainとexpressionと言えば解りやすいでしょうか。
論理ってのは、○か×か、AかA以外か、1+1はいくつか、というような、正解と不正解がハッキリしている事柄です。デジタルな伝達情報とでも言えばいいでしょうか。他人に100%伝達することが出来る情報。実際的に、プログラミング言語で言い現わせる分野がこの「論理」のほうになります。
そしてもう一つの「表現」という機能は、感情とか、感覚とか、感じとか、そういう説明できない「何か」を、なんとかして言語で説明(に近いことを)しようと努力する「試み」です。こちらの機能は、プログラミング言語では表せず、詩とか絵とか音楽とか、そういう表し方しか出来ない分野です。どう努力したって、必ず情報内容が100パーセント他人に伝わる保証はない、という分野です。
で、味の感想の記述ってのは、もうこれはどうしたって後者にしかなりえません。だから、いくら上手な言葉で言い表そうが、いくら巧妙な手段を使おうが、他人に伝わるという補償はないものです。もはや詩と同じです。だから「詩的表現」と言うのでしょう。そういうわけで、上記のような、「strongというよりはabundant」みたいな、すごく曖昧な言い方しか出来ないわけです。
ところで、人によってはこの後者の「表現」という機能について回る脆さ、不確かさを嫌い、前者の「論理」で説明された記述だけが価値がある、という考えを持つ人もいます。そういう人が所謂「味分析」にこだわる人なのですね。何の材料がどのくらい入っているか、それはデジタルな情報に違いありません。
しかしそのデジタルな情報で味の「感じ」を記述できるかというと、それは無理なわけです。だから「味分析」も結局は味を伝えるのには役に立たないともいえるでしょう。勿論、味の感じを伝える「助け」にはなります。しかしそれなら、もっと詩的な表現、例えば「まったりした」、とか、先ほどの「強いというよりは豊富」、といった言い回しとか、それらも甚だ不完全で曖昧ではあるけれど、味の感じを伝える「助け」にはなるでしょう。
結局、「論理」も「表現」も、どちらの機能もそれなりに役には立つし、完全には役に立たないといえるわけです。とすれば、両方の機能を組み合わせて補填しあって何とかする、というのが、言語によって味を記述することにおいて最善の策だといえるのではないでしょうか。
何が言いたいかというと、「ふわっとした曖昧な表現はやめて味分析しろ」という人と、「味分析なんか何も役に立たない」という人と、どっちも間違っているということです。だって、それぞれ、言語の中の違う機能だけを使おうとしているからです。だから、そんなのでケンカするのはやめたほうがいい、と言いたいのです。
むしろ大事なのは、今自分は言語のどの機能を使って記述しているのか、「論理」なのか「表現」なのか、それらが入り混じっているのか、そこを自覚しながら言語を使うことでしょうね。機能をきちんと使い分ける、それこそが、ラーメンの味を言葉によって記述するための、今のところはベストな方法論なのではないでしょうか。
このあたり色々みんなで議論してみると面白いかもしれません。ご意見ご反論大歓迎です。





汁の底かられんこんが出てきた。美味くも不味くもない、何の変哲も無いごく普通のれんこん。出汁に旨味を与えているとは言い難いし、見栄えにも関係ない。全く持って存在意義不明。


つけ麺 舞 (まい)
愛知県名古屋市熱田区玉の井1-1 ライオンズマンション熱田神宮公園1F
11:30〜14:00
19:30〜22:00
(食材なくなり次第終了)
定休日 水曜日

2017年4月1日土曜日

紫陽花 醤油らぁ麺

俺がブログ書いていない間にも世間のラーメン事情は着実に変化していきます。まあ、絶えず変化するということはその事象が活発であるということの証拠であり、日本有数のラーメン不毛地帯である名古屋にしては、まあ時代的にはまずまずの状況になってきているんじゃないでしょうかね。

俺が最も悲しいと思うのはやはり、なりたけが閉店してしまったことですねー。決して毎日食べたい感じの味ではありませんでしたけど、あのギタギタの背脂まみれのラーメンは、時折ふと急に思い出したように、無性に食べたい欲求に駆られるものです。まるで麻薬中毒患者がモルヒネやヘロインを欲しがるように、強烈な禁断症状に苛まされるのであります。麻薬の場合は、お客の依存度が高まり禁断症状に苛まされるようになるにつれて売人が値段を吊り上げるという手法がしばしば使われますが、なりたけの場合は俺を背脂依存症にするだけしといていきなり忽然と姿を消してしまったので、俺は背脂禁断症状に苛まされるし、なりたけはなりたけで店が無くなってしまったから背脂中毒患者に背脂を売ることも出来ないので、お互いにあまり得をしない状況になってしまいました。せっかくならもうちょっと店を続けて欲しかったです。結構お客入ってたような気がするんだけどねえ。どっかで俺のせいでなりたけが撤退したんだとか言ってる輩もいましたけども、おそらく全くなんの関連も無いと思います。俺も残念に思っているんですから。

その一方で勿論、新しいお店も色々と出来て話題になっていますよね。今トレンドは「つけ麺 舞」なのでしょうか。「生る」も今だに話題に上るようです。「彰庵」(あきらあん、だという説もあったが)はもう古いですかね?元々俺は、あんまりマニア受けばかりして一般人の口に入りづらいラーメンは好きくないのですが、「慈庵」というお店はその最たるものだったわけで、当時から全然興味がありませんでした。なのでその慈庵の劣化版とも言われる彰庵には全くそそられないのです。でもしかし、あまりにガラガラなようだったら可哀想なのでまあそのうち一回くらいは行ってみてもいいかな。
実垂穂」ってのはどうなんだろう。もともと日進の人情屋台でやってた店のようだし。どうせ人情屋台に入ってるような店なんて、酔っ払い客に食べさせるようなしょうもないラーメンでしょう。あるいはそんなイメージがイヤだから独立店舗に移転したっていう説もあるけど、移転したところで味が変わらなきゃしかたがない。人情屋台からの独立っていうと、玉ぐすくという悪い前例もあるのだし(一部では人気だけど俺にはどうしてもあれが美味いと思えない)、どうせ大したことないラーメンなんだろう。と俺は思っていますが、はたしてどうなんでしょう。
豚骨系の旨い新店というのは、やはり聞きませんね。ひかりに匹敵するような重厚な豚骨ラーメンを出す店が新しく出来たら間違いなく繁盛するのに、やはり豚骨はトレンドではないという先入観が強いのでしょうかね。俺に言わせれば、トレンドであろうがなかろうが、すべてのラーメンの中で豚骨ラーメンが一番美味しいのだから、その豚骨ラーメンの中でもとくに美味しいお店を名古屋のアクセサブルな場所に出せば、それだけでまず間違いなくお客が入ると思うんですがね。少なくとも俺は毎日通いますがね。どうして誰もやらないのでしょうか。不思議でなりません。

まあ兎にも角にも栄枯盛衰の激しいラーメンの世界、いかに紫陽花が人気店であろうと、それらの新店のほうに話題が移っている現在、さすがにもう行列も落ち着いて来てるだろうと思って来てみたら、あに図らんや、いまだ相も変わらずの行列。
いや、これでも大分少なくなったほうなのかなあ。以前は曲がり角の向こう側までずらーっと並んでて、ゆうに1時間半は待たされたというから。どうなんでしょう。
しかしそれにしても、わーっと話題になったかと思えばさーっと客が引いてガラガラになってしまうことが多い名古屋のラーメン界において、これだけ継続して行列を作ることが出来るというのは、よっぽど宣伝が上手いのか、それとも名古屋の客が騙されやすいのか、あるいは両方でしょう。
俺も、本当はこんなに並んでたら即、退散するのですが、いやらしいことにこの店、駅から結構歩くのですね。せっかくここまで歩いてきて帰るってのもなんかイヤなので、涙を飲んで並ぶことにしました。俺も大概、店の策略に騙されやすいですね。気づかないうちに名古屋人の悪影響を受けてしまったのでしょうか。ああイヤだ嫌だ。

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巷ではこの店、つけ麺が人気のようですね。醤油つけ麺、濃厚つけ麺、どっちが人気あるのでしょうか。なんとなく濃厚なつけ麺っていうと、マタオマをパクった没個性的なつけ麺を想像してしまいます。大勝軒の例の濃厚つけ麺が良い例(悪い例)ですね。となると紫陽花の個性が出た味は醤油つけ麺ってことになるのでしょうが、同じ味ならつけ麺よりもラーメンのほうが上だと俺は思っているので、醤油らぁ麺のほうにしました。
下のほうに「麺類は、終日大盛り無料」って書いてあるけど、これって逆の言い方をすれば「麺類は量を減らしても安くなりませんよ」ってことですよね。
大盛無料って、一見するとお得なようにも思えますが、よくよく考えてみるとまるで逆なのです。良心的な店なら、あまり食べられない女性や子供のために、量を少なめにしてその分安くしたメニューが用意されているものです。なるとやのハーフサイズのラーメンとか、新谷のチャーシュー1枚とかがそれですね。
もちろん、そのような良心的設定のある店でなくても、麺を減らしても価格は変わりませんがよろしいですか、とちゃんと明言する店はまともな店だといえるでしょう。ら・けいこ系列とか、東京だと二郎なんかがそうですね。
それらからすると、この紫陽花、一見良心的なように見えて、その実まったく逆なのですね。むしろこの表記に気づかずに大盛にし忘れるのを狙っているかのよう。実際には大盛の量のほうがデフォルトで、それで充分儲けが出るのに、わざわざわかりにくい表記をして客に損をさせようとしているとも言えるのです。
こういう店、この紫陽花に限らず、少なからず存在しますよね。特につけ麺屋とかに。俺はこういうの、コスいと思うのですが、どうでしょうか。




醤油らぁ麺 大盛  ¥730

2種類チャーシュー使って、三つ葉なんか乗せちゃって、一見するとオシャレで小奇麗にまとめたラーメンのようにも思うんですが、非白濁系(清湯って言葉をラーメンに使うのは嫌いなのでそう言うことにしてます)にしてはずいぶんと油がぷかぷかと浮かんでいますね。固形の「脂」ではなくすべて液体の「油」ですね。なんだか、おうちで豚バラ肉の角煮を作ったときの残り汁みたいな見た目ですよね。そのままラーメンの汁なんかにしたらやたらとクドそうな気がするのですがどうなのでしょう。

さあて、お味は。
あっ、これは、なるほど、煮物の残り汁の味だ。
煮物といっても、豚バラ肉の角煮ではなくて、どっちかというと、鶏肉と野菜をたくさん使った、いわゆる筑前煮の残り汁の味ですね。がめ煮とも言いますが。
お母さんに作ってもらった美味しい煮物を食べた後、残った汁にご飯を入れて楽しんだという経験はだれにでもあるでしょう。あれにかなり近い味がする。あれにご飯ではなくて、麺を入れたら、これと同じ味になるんじゃないでしょうか。
もちろん、細部では違うところもある。例えば筑前煮によく入っているごぼう、あれはたぶんこのラーメンには入っていないでしょう。それと、こんにゃくも、多分ダシにはあまり影響を与えないだろうから入っていないと思います。だけども、メニュー表にも書いてあるとおり沢山の鶏と、あとは副材料として昆布とか野菜類、キノコ類なども使ってるだろうし、それらを煮込んで、醤油と味醂で作ったタレで味付けしたら、そりゃあおのずと筑前煮によく似た味になるのは至極必然のことだろうと思います。
なるほどこれは、誰かが言ってたとおり、今は亡き「中カソバ まつ子。」と同系統の味だ。確かに俺も、あの「まつ子」のラーメンに対して「おばあちゃんの作った煮物の汁の味」という感想を書いている。もちろん、あっちの味は、戦前戦後あたりに隆盛を極めた、味の素(化学調味料)をふんだんに使ったおばあちゃん世代の味であり、こっちの紫陽花の味は化学調味料よりも素材の味を生かした、お母さん世代の味であるという違いがある。しかしながら、どちらも昔懐かしい子供時代を思い起こさせるような、郷愁に満ちた味という点では、この「紫陽花」の醤油らぁ麺と「中カソバ まつ子」の味は、かなり類似していると言える。

まあ、良くも悪くも家庭的、庶民的な味っていうことでしょう。
見た目はあっさりしていそうなのに、やたらと醤油っ辛くて、味醂由来であろう甘みも強い。それに、表層を覆うほどの鶏の油が浮かんでいて、クドい。これが煮物の汁だったら、こってりして美味しいのであろうが、ラーメンの汁としてはいささか、品がない。
決して洗練された、完成度の高い味などではない。それなのに多くの人がそういう風に思ってしまうのは、この小奇麗に見せかけたヴィジュアルにだまされているからなのであろう。そこらへんも、味よりもイメージ戦略の上手さというのが表立つように思える。アタマの弱い名古屋の客をイメージ戦略でだますことなど、朝飯前なのであろう。

麺は、一言で言えば、細くて固いきしめん。中細ながら、平べったく作ってある。別にとりたててどうという味ではないけれども、名古屋人にとってはこれまた昔から慣れ親しんだ味(というか形状)を思い起こさせるものなのでしょうか。特に汁と絡みやすいとか、そういうのは感じなかったです。話は逸れますけど、平べったい麺といえば、俺はきしめんよりも秋田の稲庭うどんとか、あるいはイタリアのフェットチーネとかのほうが美味しいと思うのですがみなさんはどうでしょうか。

二種類あるうちのチャーシューの、豚のほうは、いわゆるレアチャーシューというやつなのでしょうか。赤みがかってますね。食感はくちゃくちゃぶにょぶにょで、お世辞にも食べていて気持ちの良い食感ではありません。かといって生肉のような野趣も無し。
鶏のほうは、これはもう完全にいわゆる「鶏はむ」ですね。まあ鶏はむとしては出来の良いほうなのかもしれませんが、鶏はむであることには違いありません。所詮2ch発祥の、素人が考案した調理法。自分の家で作るならこれもまた面白いけど、お金出してプロが作ったやつをわざわざ食べても面白くありません。
やたらと汁の味が濃くて煮物ちっくな割には、豚肉のほうにも鶏はむのほうにも、ほとんど味がついていないので、何だか肩透かし。これが煮物であれば、汁と同じようなこくっとした味が肉にも染みこんでいる筈ですが、どうもこの汁のこってり具合と肉の味の薄さのギャップは、アンバランスで違和感を禁じえない。これはもっとマッチングを考え直したほうがいいんじゃないの?

まあ、とはいえ、色々不満な点があるにせよ、全体的には決して嫌いな味というわけではないです。巷で言われているような、洗練された、あるいは完成度の高い味という風には全く思えなかったけど、こっくりとよく素材の旨味が出た煮物のような、庶民的で美味しい味です。俺はラーメンは洗練よりもインパクト、わかりやすさのほうが大事だと思うので、少なくともやたらと細部にこだわった、わかる人にはわかる的な店よりも好感は持てます。
しかしながら、これが昔からやってるような店構えで、俺ん家から近所にあって、あまり混んでなくて、値段も550円くらいだったら俺もお気に入りのお店になってたかもしれないけども、地下鉄乗り継いでわざわざこんな場所までやってきて、1時間近くも並んでようやく食べられる味がこんな珍しくもなんともない庶民的な味なんだから、どうしたって肩透かしを食らったような気分になってしまう。
味自体は庶民的、家庭的なものなのに、見た目だけ小奇麗にしていかにも今流行りのツウの人向けの洗練されたラーメンっていう雰囲気だけを付加して、そして具体的にどんな方法を取ったかは知らないがともかく上手いことイメージ戦略に乗っかってちゃっかり人気店になっちゃったって感じ。
漫画「ラーメン才遊記」の中に出てくる料理研究家の汐見ようこさんは「ラーメンとは、フェイクですね」と言っている。とすると、この紫陽花の醤油らぁ麺、否むしろ、この紫陽花というお店は、フェイクで塗り固められているのだから、ある意味では最もラーメンたるべきものであるとも言える。しかしながら、フェイクで塗り固めたことによって本質以上にイメージが先行し、異常に人気が沸騰し、結果としてお客が長時間待たされてしまうことになるのだ。
Time is money.時は金なり、である。いくらラーメン自体の値段が¥730だとしても、それを食べるために1時間待たされるのであれば、それだけ余計にお金を払ったのと本質的には同じことなのである。何も大企業の重役さんのみに限った話ではない。時給1000円のフリーアルバイターさんであっても、ラーメンを食べるために並んだ1時間の代わりに働いていたとしたら、まるまる1000円もらえていたはずなのである。つまり1時間並んで730円のラーメンを食べるということは、時給1000円の人にとっては1730円のラーメンを食べるということと本質的に同意義なのである。いくらこの紫陽花のラーメンが美味しいとしたって、1730円もの価値があるとはとうてい思えない。しかも、もっと良い給料をもらっている人にとっては、さらに高いラーメンということになってしまうのだ。
巧妙なイメージ戦略によって本質以上に人気を高騰させ、連日大行列を作り、結果としてお客に高コストを強いることになってしまう。こんな店は、やはりお客に優しい店とは言えまい。自己中心的な、エゴイスティックなラーメン店ということになる。そんなラーメン屋には、もう一度行きたいと思うことは到底、出来ない。


今日の評価は:★★ 2、です。


まあ、決してマズいラーメンではないのだけどね。行列に並ぶのが大っ嫌いな俺としては、評価は下がらざるを得ません。
悪しからずっ。


らぁ麺 紫陽花 あじさい
愛知県名古屋市中川区八剱町4-20-1 コーポ源 1F
火曜日~土曜日
11:30~14:30
18:00~21:00
日曜日
11:30~15:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日休み)